山崎蒸溜所貯蔵 焙煎樽熟成梅酒
梅(国産)、スピリッツ、グレーンウイスキー、糖類
ホワイトオーク ホグスヘッド焙煎樽
アルコール度数 17%
☆7
梅の香りにコクがある。芳ばしさ、ハニー、バニラ香少々。
梅の酸味、黒糖のような甘味が広がる。
鼻に抜ける芳醇で心地良いウイスキー由来の余韻。
ストレートよりロックがオススメ、酸味が柔らかくなり余韻分かりやすい。
サントリーが焙煎樽と呼んでいるのは、樽を30~40分程かけて炎や遠赤外線で加熱することらしく、ウイスキー樽のチャー(一般的には数分間バーナーで樽内面を焼く)に比べて、樽に詰めた梅酒に多くの樽成分が移せるようになるそうです。本製品では、さらに梅酒を熟成させた樽で後熟させたグレーンウイスキー原酒をバッティングさせるという凝った造りとなっていて、これが心地よく続く余韻に現れています。
ところで、サントリーの山崎蒸溜所貯蔵の梅酒には、もう一種類「山崎蒸溜所貯蔵 焙煎樽仕込梅酒」というものがあります。
梅(国産)、スピリッツ、糖類、酸味料
アルコール度数 14%
名称が似ていて分かり難いですが、一番の違いはグレーンウイスキーを使っていない点です。
原材料を見ると、こちらは酸味料の添加があり、アルコール度数はウイスキーを使用していない分3%低めとなっています。ひょっとしたら熟成年などに違いがあるかもしれませんが、ウイスキーの焙煎樽で梅酒を熟成させている点は同じです。
参考までに、「焙煎樽熟成梅酒」に使われている梅酒が「焙煎樽仕込梅酒」と同じだと考えた時、どれぐらいのグレーンウイスキー原酒が足されているか計算してみました。
焙煎樽熟成梅酒(17%) = (焙煎樽仕込梅酒(14%) ×0.935) + (グレーンウイスキー原酒(60%)×0.065)
結果、「焙煎樽熟成梅酒」750ml一本のうち、約50mlのグレーンウイスキー原酒が入っている計算になります。あまり役に立たない情報ですが。