2017年05月

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新政 Private Lab 貴醸酒 陽乃鳥(ヒノトリ)
秋田県秋田市
新政酒造
秋田県産 美山錦 100%
精米歩合 麹米40% 掛米60%
酵母6号(新政)
アルコール度数 16%

香りは青リンゴ、バナナ、ライチ。この果実香は素晴らしく、思わず唾液が溢れてきます。
口に含んでから余韻に至るまでは、全体を通して新政らしいスラリとスマートな流れを持ちます。
後半は梅酒で感じるような少し渋めの甘さに、バナナの余韻が残ります。

☆7+
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日本酒は米・米麹・水で通常仕込まれるのですが、この陽乃鳥は水の一部に酒が使われ、もろみの中でもう一度発酵作用を受けることから、不死鳥を思い起こすネーミングがついているそうです。
陽乃鳥は新政一番の甘口、旨口といわれており、もっとトロトロなボディと甘さを想像しましたが、それほどではなく、あくまで新政のスマートさを持っており、意外性はありません。
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新政を何種類か飲んできて最近思うのですが、どれも造りが似ていて私の中で飲み飽き感が出てきています。
6号酵母の特徴だと思うのですが、弱めの酸とスムースで綺麗な造りはどれを取っても共通で、果実の香りやジューシーさは良いのですが、はじめのガスが抜けると水っぽさが出る感じも似ています。

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ニッカウヰスキー
ブレンデッド
アルコール度数 43%
☆6

香は、樽、カスタード、もみ殻、焚き火。
始めスーッと入ってきてシェリー由来の甘さが広がり、続いて舌を通過し始めると辛さがやってきます。
ほんの僅かですがニッカの硫黄、辛口にキリリとしめながら、ピートを感じる余韻に繋がります。
そして最後の最後は、シェリーの甘味が舌の回りに残ります。

上記のテイスティング後にニッカの製品紹介ページを見てみたのですが、シェリーが広がった後にヘビーピートが現れるという記載は、まさにブレンダーの狙い通りとなっていました。
これだけヘビーピートでガツンとくるのは一般受けするとは思えないのですが、それを限定品とはいえ全国展開するあたりはニッカらしい製品だと思います。
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ハイボールにすると、意外にフルーティーな感じに出来上がります。そして程よいピートの余韻がなかなか良いです。

クロスオーバーをうまいと言ってリピートするのは、普段ウイスキーを飲む人の中でもごく一部のツボにはまった人だと思いますが、再び買いに行ったときには限定数のため商品棚から無くなっているという状況でしょうね。
考えてみると、この売り方は大手ビールメーカーがコンビニなどで限定数のクラフトビールを出す販売方法に似ていますね。ということは、ブラックニッカは次の限定品を考えている可能性が高いと予想します。青ビン、黒ビンときたので、次は赤ビンで華やかさを狙い、モルトは宮城峡メイン?とか色々想像をしてしまいます。

過去の記事:ブラックニッカ アロマティック

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醸し人九平次 5月25日に生まれて 純米大吟醸 生原酒
愛知県名古屋市緑区
萬乗醸造
山田錦 100%
精米歩合 50%
アルコール度数 16%

香りは青リンゴ味ハイチュウ。フレッシュさもあります。
口に含むと僅かに炭酸があります。
香りと、はじめに感じるフルーティな上品さは「山田錦 EAU DU DESIR」に似ています
ところが、中盤から僅かな苦味と辛口の酸を伴って力強く広がり、生原酒らしいボディを感じることができます。その少し粘性のあるボディもクドさは無く、終盤にかけてはミネラルを感じながらスッキリとフェードアウトしていきます。

☆7+暫定
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5/25生まれですので、出荷翌日に飲むことができました。
ただ、裏ラベルを見ると飲み頃が6/8~6/11と書かれています。
出荷後2週間待つと良いようですね。

本日飲んだ感じでは、山田錦 EAU DU DESIRの方が全体にスマートで好みですが、生原酒については飲み頃まで変化をみていきたいと思います。
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大量に並んでいます。みなさん複数本買われる方が多かったですね。

2017.6.10追記

2週間経ち、蔵元がおススメする飲み頃時期になりました。
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相変わらず青リンゴハイチュウもありますが、香りにパイナップルとメロンも現れました。
後半の辛さと苦味がより強くなり、キリッとしめます。
鯛の刺身とかあれば最高で、和食にあいます。
できたて直後のフレッシュ感もよかったですが、ほんの少し熟成を感じる2週間後も美味いですね。

☆7+

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スプリングバレー・ブルワリー(SVB)
麦芽(小麦、大麦)
ホップ(MURAKAMI SEVEN)
IBU 33
アルコール度数 6%
DRINX数量限定

色合いは少し白濁りしています。
香はつぶつぶオレンジ、ドラゴンフルーツとか。
スッキリとクリアなボディを持っていて、皮をかじったような柑橘系の苦味があります。
味わいの後半に空白が生まれるところがあります。
最後はほのかに甘苦い余韻。

☆6

KIRINの説明によると、このMURAKAMI SEVENは量産化に5年はかかるそうで、まだまだ限定販売となりそうです。確かに香りは特徴的ではあるのですが、味わいに物足りなさがあり、これからに期待したいと思います。プロトタイプですしね。

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秋田県横手市
日の丸醸造
酒米 亀の尾
精米歩合 55%
酵母:AK-1
アルコール度数 16%
一度火入れ原酒

バニラクリーム、木、リンゴ系のフルーツの香りがします。
柔らかなボディ。上品な米の甘さはジューシーさがあり、綺麗に消えていきます。
ノドを通過するときに少しアルコールの辛さがありますが、キリッとした酸もあって、ダラダラせずに後半を引き締めていて良い感じです。

☆8
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巡米吟醸は、酒米違い(「雄町」「秋田酒こまち」「美郷錦」「亀の尾」「山田錦」「愛山」)で2か月ごとにリリースされています。酒米以外は精米歩合、酵母など同一条件でそろえて醸造されているため、純粋に酒米の違いが楽しめるという、日本酒を学ぶ上ではありがたい企画なんですね。しかし、私は亀の尾しか飲めていない。。

メモ:AK-1酵母(秋田流花酵母)
平成8年(1996年)に協会15号として登録。秋田県では新政酵母(協会6号)が昭和10年(1935年)に登録されて以来、60年ぶりの協会登録酵母。特長は軽め、スッキリ、吟醸香、後味軽め。低温長期発酵に向く。

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三重県伊勢市
二軒茶屋餅角屋本店
麦芽(フランス産、他2種)
ホップ(カスケード、ビター)
米(伊勢志摩産古代米)
スタイル アメリカンペールエール
アルコール度数5%

伊勢旅行のお土産にいただきました。

香りは柑橘、パッションフルーツも少しあります。
ほんのり麦芽の甘味。
スッキリと飲めて、程よい苦味が心地よいです。

単なるお土産品のビールみたいに思ってはいけません。実力派です。
伊勢角屋麦酒のサイトを見ると、他にも多彩なラインナップがありますので、他の種類も試してみたいですね。

☆7

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ニッカウヰスキー
ブレンデッド
アルコール度数 51.4%

樽、シリアル、カスタードクリームやキャラメルソースの様な甘い香りに癒やされます。 
重厚でしっかりしたコク。
余韻は甘く、樽がしっかり。

アルコール度数は高めでなのすが、アルコールがきつい感じはあまりありません。
舌に絡まる心地よい甘さに、心もゆったりとリラクゼーションできますね。 
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炭酸で割ってハイボールに。
ちょっとやそっとでは炭酸に割り負けません。
氷が溶けてきても、後半から余韻にかけて樽の風味はしっかり残ります。

2015年にフロム・ザ・バレルはインターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)でトロフィーを受賞しましたが、なにげに、2007年からISCやWWAなど何かしら毎年のように国際的な賞を取り続けています。
実際のところ、年数表示の消えた現在のニッカのラインナップでは、フロム・ザ・バレルが購入の最有力候補になりますね。

そしてこのビンのデザイン。
レトロ感がって良いのですが、注ぎにくく、こぼれやすい。しかし、これもまた味があって良いのです。

☆7
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四角いビンは、デザイナー 佐藤 卓氏が塊感をイメージしたものです。
上記の写真に写っているビンは昔の蒸溜所限定と、イオンの量り売りで使われていたものです。当時はウッディ&バニリックもシングルカスクでしたね。10年ぐらい前の空ビンですが、蓋を開けるとまだキャラメルのような甘い香りが!

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ニッカウヰスキー蒸溜所限定
グレーン
アルコール度数 55%

甘い樽の香りだけで幸せになれます。

甘く濃厚な樽の香りに、ニスも少々。何故かその中にスミレの花も。

口に含めば、じんわり甘く、暖かさが広がり、更に幸せに。

暖炉の前でくつろぐ雰囲気。
うちには暖炉なんて良いものはありませんが・・・
甘く、円やかな熟成香が、落ち着いた雰囲気で結構好きです。

ウッディ
&メロウというネーミング。これは的確にこのボトルの特長を表していると思います。
本当に、結構なウッディです。非常に長い余韻は、樽材が歯に挟まってるんじゃないかと錯覚する程?の印象を残します。

本ボトルは「ニッカウヰスキー株式会社7」と記載があります。「7」は仙台工場での瓶詰を表しているのですが、過去には「6」柏工場表記のものがありました。
カフェ式連続蒸溜機は1999年に西宮工場から仙台工場(宮城峡)へ移設されています。
ここからは確認をとっていないので推測になるのですが、下記のように考えています。
7番表記・・・ 蒸溜:仙台、 貯蔵:仙台、 瓶詰:仙台
6番表記・・・ 蒸溜:西宮、 貯蔵:栃木、 瓶詰:柏

もしウッディ&メロウの貯蔵が仙台と栃木で異なるのであれば、ぜひ飲み比べてみたいですね。

☆7+

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麦芽(英国産マリスオッター)
ホップ、大麦
糖類(乳糖、砂糖(キビ糖))
タイプ イングリッシュ・マイルドエール?
アルコール度数4.5%

頑張って香りを拾おうと思いましたが、鉄っぽい感じしか拾えませんでした。
味わいもシャビシャビで水の如し。
途中でグラスを換えたり、少しおいて温度を上げてみましたがあまり変わりませんでした。

琉球〇〇シリーズの第4弾になります。
イングリッシュ・マイルドエールはアルコール度数3%台が多く、どんどん飲み進められるスタイルなのですが、この琉球マイルドエールは4.5%と高いアルコール度数になっています。

穀物系の香やローストした麦芽の味わいを少し期待したのですが、全体的に香りも味わいもマイルドというか淡いだけになってしまいました。

第3弾の琉球セッションはなかなかの出来でしたし、2015年に発売されていた琉球ペールエール(RPA)は特に良い出来で、何度かリピート購入していました。次の第5弾にまた期待します。(RPAの再販でも嬉しいです)

☆2

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福島県河沼郡会津坂下町
曙酒造
夢の香 100%
酵母 自社酵母N
精米歩合 65%
アルコール度数 16%
おりがらみ

糖が多いのか、手に付くと過去最高クラスにベタベタになります。
香りはメロンソーダ。個人的に天明というと香りにソーダをイメージします。
穏やかで、アルコールの刺激は殆どなく甘くジューシー。
後半少し辛口がやってくるも、さっぱりとした後味です。

☆7+
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八反錦1号を母、出羽燦々を父として生まれた福島の酒造好適米、夢の香。

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