2017年04月
山崎 リミテッドエディション 2015 2016
サントリー
山崎
シングルモルト
アルコール度数 43%
山崎 リミテッドエディション 2015 2016を飲み比べてみました。
どちらのボトルも、開栓直後から分かりやすい山崎の華やかさが開きます。
香りの傾向は似ていますが、2015はハードで芯があり、2016はより華やかな印象です。
例えて言うなら2015は樹液、2016は花の蜜みたいなイメージです。
2015は、メープルシロップ、樹液、いわゆるカブトムシ系?の雰囲気があります。
2016は、カスタードクリーム、レーズン、黒糖、甘い香りです。空いたグラスの香りはガトーショコラ、わずかに石鹸ぽさ。
少し大げさに違いを表現してみましたが、いずれもトップノートの華やかさは抜群で「あぁ山崎だこれは」と、すぐにわかります。
味わいは、若さを感じる刺々しさとかはないのですが、いずれも山崎12年と比べボディが若干細く感じます。
2015,2016、サントリーのテイスティングノートを見比べてみます。
使われている写真、ノートも一字一句同じです・・・(笑)。
山崎10年が終売になり、山崎12年も今では店頭で滅多にお目にかかれない状況の中、原酒の選択肢は多くないことが想像できます。そんな中でも毎年リミテッドエディションとして山崎の甘く華やかな雰囲気をしっかりまとめ上げているのは流石だと思います。その分、多少なりとも通常ラインナップの山崎の出荷に影響が出ている可能性はありますが。
本製品は2014,2015,2016と3年連続、主にギフト向けとして販売されてきました。
山崎というネームバリューと甘く芳醇な香りは、ウイスキーを飲みなれない人でも受け入れやすく、ギフト向けにはとても良い選択になると思います。
直接金色の文字が印刷されたボトルも高級感を演出しています。
価格は2014が8000円でしたが、2015,2016は1万円となっています。
ここだけの話ですが、山崎12年の価格の方が8500円と安く、山崎の主軸であることから構成原酒が確保され、安定の品質を保っているはずです。実際のところ全体のバランスを見ても12年の方が確実にレベルが高いと思います。
今年もリミテッドエディション2017が販売されていますが、おそらく例年通りのギフト向けのコンセプトを踏襲していると思いますので、山崎と瞬時にわかる華やかな香り、オシャレなボトル、限定品という特別感の演出もあり、ギフトでもらった時は嬉しくてワクワクすること間違いないでしょう。
評価 ☆7
新政 No.6 S-type 2016
秋田県秋田市
新政酒造
秋田県産酒造好適米 100%
精米歩合 麹米40% 掛米50%
酵母6号(新政)
アルコール度数 15%
香りフレッシュでシャルドネとか王林のようです。
グラスに注ぐと、非常に細かな無数の泡がグラス内に見えます。
口に含むと僅かに炭酸を感じることができます。
味わいは、いつも期待する新政らしいスッキリとした味わいで、ほんのり桃ウォーターのような上品な甘さが感じられます。
中盤以降少し辛さを感じながら、最後はサラリとミネラルを残して消えていきます。
先月飲んだ新政 No.6 S-type 2015は非常に高評価でしたが、2016はなんとなく香りが弱く、ボディの膨らみも2015に比べて少ない気がします。あと僅かに後半辛口になった気がします。
とりあえず、味以外にも違いがあります。
価格と容量のUPです。
R-type 1360→1500円
S-type 1700→2000円
X-type 2480→3000円
容量は720ml→740mlに変わりました。
容量UPについては、瓶のネックにある隙間を減らし、酸化を極力防ぐためだそうでです。こだわりが良いと思いますが、ただ容量以上に価格の上昇率が凄いですね。
ちなみに容量の変わらないcolorsも価格はUPしてます。
評価 ☆7+
黒ラベル エクストラブリュー
僕ビール、君ビール。続よりみち
冩樂(写楽 しゃらく) 純愛仕込 純米吟醸 一回火入
グランドキリン ひこうき雲と私
余市 未貯蔵 原酒
余市
ニッカウヰスキー
モルト
未貯蔵 原酒
アルコール度数 65%
香りはりんごジュース、グリス?
鼻、舌、口腔、喉、通過順に刺さる荒々しさ。
刺々しくもオイリーな余韻。
☆5
2003年、余市マイウイスキーづくりに参加したときの樽詰め前の原酒、いわゆるニューポットを13年たって初めて開栓してみました。
手元には、このニューポットを10年間リメード樽で熟成させたシングルカスクもあるため、ビフォアー&アフターで。
無色透明から、綺麗なオレンジ色がかった琥珀色になっています。
これが10年の変化。
周りのトゲは減り、複雑さが増しているのですが、芯の部分に先ほど飲んだニューポットの面影がしっかりあります。ここまで残っているとは意外でした。
本ボトルの10年熟成後のレビュー詳細